●ラリーフィールドで定評のタフネスGPSが日本地図を装備 すでにパリ=ダカールラリーのようなラリーレイドや長距離のエンデューロレースなどでは定評だった横置きのGPSU、GPSVなどの後継機として、GPSXがリリースされた。これはマップソースをインストールして詳細マップが表示できる上に、カーナビと同じようなルーティング機能を備えた本格的なパーソナルナビゲーションツールだ。 BMWのオートバイでは欧米仕様のモデルにGARMINのナビゲーションシステムがオプション設定になっている。ストリートパイロットをベースにしたカラー表示+音声ナビ対応のそれよりは機能が限定されるが、実質的に日本でオートバイなどに装備できる実用的なナビゲーションシステムとしてはGPSX日本版が唯一といっていい。
標準で収納されている地図は20万分の一の全国地図。GPSXのオートルーティング機能に対応した2.5万分の一の日本道路地図「シティセレクト」を併用するのがベスト。地図の格納領域は38MB確保されているので、ドライブコース全域をカバーする詳細地図を格納できる。 ただし、オートルーティング機能が充実しているといっても、カーナビのように何百kmも離れた目的地を一気に設定しようとすると、計算に時間がかかってしまう。40〜50km程度を限度として、中継地毎に目的地設定を行ってやるのが実用的だ。
●バッテリーから電気を供給すれば鬼に金棒 GPSXは単三電池四本で駆動する。使用条件によって駆動時間には差が出るが、最大20時間、少なくとも10時間以上は連続して使用できる。 だが、eTrexのようなハンディGPSとは異なり、据え置きして使うのが前提のGPSXでは、車ならアクセサリーソケットから、オートバイなら配線を工夫してバッテリーから電気を供給するのが現実的だ。 ぼくは、愛車のBMWR1150GSのハンドルバーにTOURATEC製の専用マウントで本体を固定し、オートバイに標準装備されているアクセサリーソケットから電気を供給している。
バッテリーから電気を供給することで、電源落ちを気にする必要はないし、何より、バックライトを常時点灯させられるので、夜間走行はもとより、夕方なども視認性が非常に高く、重宝している。 一日ツーリングで走り回って、キャンプサイトや宿までのナビゲーションを期待していたのに、肝心なところで電池が切れるといった、あちがちな悲劇に見舞われることがないのがうれしい。 また乾電池を使用する場合、日本のものとアメリカのものとは微妙に外径サイズが違い、激しい振動が加わると電池ボックスの中で電池が暴れて電源落ちすることがあった。また、ぼくは充電して再利用可能なニッケル水素電池を使用するが、これも普通のアルカリ電池に比べて外径が微妙に小さいものがあって、オフロード走行時に電源落ちすることがあったが(現在は製品にスペーサーが付属し、これを使用することで対応済み)、バッテリーから直接供給できれば、そういった心配もなくなる。 GPSはナビゲーション用途はもちろんだが、事前にPC上でウェイポイントやルートを設定してそれをGPSナビゲーションに生かしたり、自分が辿ったルートのログをチェックするのも楽しみだ。 メモリ容量の多いGPSXは、オートバイや車で辿ったルートを丸々一日分記録してまだ余裕がある。
これまでも、eTrex Vista日本版をオートバイに装備してツーリングに活用してきたが、GPSXを導入してからは、Vistaは等高線データの入った「日本地形図(トポ)」をインストールしてもっぱらトレッキングなどのハンディユースに限定、ツーリングやドライブではGPSXをメインに使っている。 操作は全て前面に配置されたボタンで行うようになっており、それがライディンググローブをしたままで支障なくできる。ラリーフィールドで絶大な信頼を得ているこのシリーズならではの設計だ。
―――――― Uchida
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