補足1) 飯沼街道

 鹿島トライアングルを事前調査する過程で、鹿島神宮から北へ、国道51号線に沿って神社が並んでいるのを見つけた。それを現地で辿りつつ、 資料を調べてみると。まさにその配列に沿って、水戸と銚子の飯沼観音を結ぶ参拝の道「飯沼街道」が、かつて存在していたことを知った。 街道筋に設けられた社は、道標と同時に、旅人たちの休憩所の役割を果たしていたのだ。

飯沼街道沿いにある厳島神社(子生弁天 関東P65-B3)。森の中にひっそりとある。こういった社が、街道筋に点在しており、道しるべと休憩所の役割を果たしている

 

補足2) 出雲大社常陸分社と笠間稲荷


 東国三社と稲荷の関連について、いろいろ類推し、近くにある「笠間稲荷」との関係を調べるうちに、 笠間稲荷のすぐ近くに「出雲大社常陸分社」という聞きなれない社があることを知った。これを実地に訪ねると、そこは平成四年創建という非常に新しい社だった。 その由来を見ると、「日が沈み休まる国『日隅宮』と称される島根県・出雲大社から、大国主大神の第二御子神である建御名大神が鎮まる長野県・諏訪大社を通り、 日が生まれる国・常陸国へと直線上で結ばれたご神縁の地・茨城県笠間市へ平成四年十二月大国主大神のご分霊にお鎮まり戴きました」 (出雲大社常陸分社のパンフレットより)とある。そこは、まさに、レイラインを意識して建てられた社だったわけだ。 出雲大社を発祥とする「出雲大社教(いずものおおやしろきょう)は、明治6年に、時の第八十代出雲國造(いづもこくそう)、 出雲大社大宮司千家尊福(せんげたかとみ)により創始された。  出雲大社の祭神である大国主神を主神として、出雲大社を教団の本拠とする出雲大社教は、全国各地に分祠・分院・教会・講社の布教機関を設けている。 その教団が、レイラインを意識して、各地に展開しているのは、非常に興味深い。



平成4年創建の「出雲大社常陸分社」。出雲と諏訪を結んだレイラインの延長上に位置することが、創建の由来。まさにレイラインを意識した社
 笠間稲荷も、やはり東国三社と同じくらいの歴史を誇る。出雲大社常陸分社は、この笠間稲荷を見下ろす高台にある

HOME






Copyright (c) 2002 Leyline Hunting Project. All rights reserved.