東国三社と稲荷の関連について、いろいろ類推し、近くにある「笠間稲荷」との関係を調べるうちに、
笠間稲荷のすぐ近くに「出雲大社常陸分社」という聞きなれない社があることを知った。これを実地に訪ねると、そこは平成四年創建という非常に新しい社だった。
その由来を見ると、「日が沈み休まる国『日隅宮』と称される島根県・出雲大社から、大国主大神の第二御子神である建御名大神が鎮まる長野県・諏訪大社を通り、
日が生まれる国・常陸国へと直線上で結ばれたご神縁の地・茨城県笠間市へ平成四年十二月大国主大神のご分霊にお鎮まり戴きました」
(出雲大社常陸分社のパンフレットより)とある。そこは、まさに、レイラインを意識して建てられた社だったわけだ。
出雲大社を発祥とする「出雲大社教(いずものおおやしろきょう)は、明治6年に、時の第八十代出雲國造(いづもこくそう)、
出雲大社大宮司千家尊福(せんげたかとみ)により創始された。
出雲大社の祭神である大国主神を主神として、出雲大社を教団の本拠とする出雲大社教は、全国各地に分祠・分院・教会・講社の布教機関を設けている。
その教団が、レイラインを意識して、各地に展開しているのは、非常に興味深い。
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