鹿島トライアングル ―東国三社と巨石信仰の謎―

 茨城県南部から千葉県北部にかけては、水が豊かで「水郷」と呼ばれる。かつては水運の一台中心地であり、大和朝廷の東国進出の拠点でもあった。
 遠く遡ること2000年、ここに、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の「東国三社」が創建された。この三社を結ぶと、大地に直角二等辺三角形が現れる。さらに、それぞれの神社からは、さまざまなレイラインが伸びている。

■東国三社が描き出す直角二等辺三角形
■土地に秘められた陰陽の力 −香取神宮−
■和御霊(にぎみたま)と荒御霊(あらみたま) −香取神宮−
■要石 −香取神宮−
■稲荷を後にして稲荷に出迎えられる −息栖神社−
■日本三霊水の一つ「忍潮井」 −息栖神社−
■水神社と八竜神社
■様々な人々の思いが刻まれたフィールド −鹿島神宮−
■本殿と奥の宮 −鹿島神宮−
■鹿島を中心とした壮大なレイライン
■補足1. 「飯沼街道 -鹿島信仰の道-」
■補足2. 「現代のレイライン -出雲大社常陸分社-」

 

 

 三角形の頂点が鹿島神宮、右下が息栖神社、左が香取神宮。鹿島神宮から右上に伸びている青い線は、鹿島と香取を結ぶ線の延長で、夏至の日の出の方向に当たり、海に当たる明石浜には、鹿島神宮の一の鳥居がある。鹿島神宮から左下に伸びる三本の線は、上からそれぞれ春日大社、富士山、伊勢神宮を結んだもの。富士山は、冬至の時の入日の方向にあたり、この線上には、皇居と明治神宮がある。左上に伸びる線は、常陸総社を結ぶ線で、ほぼ夏至の入日の方向。下に伸びるブルーのラインは、上総一の宮の玉前神社を結ぶ線(これには、今のところ有意性ははっきりしない)。細かいところを見て行くと、まだまだたくさん面白い線が引ける...
 

 

 

武甕槌神(たけみかづちのかみ)を祭る鹿島神宮鹿島神宮の要石と、明石浜にある一の鳥居。こちらの要石は凹型。地下では巨大な石を成していて、香取神宮の要石と繋がっていると言い伝えられる

 

 

経津主神(ふつぬしのかみ)を祭る香取神宮と香取神宮の要石。こちらの要石は凸型。不思議な光沢があって、周囲とは明らかに異なる

 

天鳥船神を祭る息栖神社。息栖神社にも、石にまつわるものがある。これは、祭りのときに若者たちが力を競った「力石」。いずれの神社も石に関係していて、東北の巨石文化を連想させる

 

 

息栖神社の一の鳥居。太古、この付近は海運の中心地だった。一の鳥居の横にある「忍塩井」は汽水域にありながら、清水が湧き出している。伊勢の明星井、伏見の直井とともに、日本三霊水といわれる

 

古代の知恵を探る「レイラインハンティング」は、デジタルマップのデータとGPSという最先端のハイテクを駆使して行う

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